舞台は、呉、広島、そして東京…
呉市で古ぼけた店を営む帽子作りの老職人と、その家を受け持つ警備員の若者。老人の仕事は減り、最近もの忘れも激しくなりました。一方、若者は仕事で失敗続きです。
自信を失いかけている二人は、ある「胎内被爆者」の女性とお互いが深い関わりをもっていることを知ります。老職人にとっては、兄と妹のように育ち、今は音信不通の初恋の人。若者にとっては自分を捨てた母親です。女性が末期ガンと知り、二人は東京に向かいます。
老職人と若者の思いが交錯する旅…そして女性との再会。「胎内被爆」がもたらした深い心の傷。
それでも必死に生きてきた女性の姿。この再会を通して、老人と若者は、「生きる誇り」を取り戻します。現代を生きる私たちが見失ってはならないものとは、そして、時代を経ても変わることのない生き方とは、それをこのドラマでは問いかけます。NHK広島放送局が開局80年を記念して制作する感動の物語。